少しづつ朝晩は涼しくなってきてますね。
モモンガ達も毎日元気で過ごしております。
さて、今日のお題は、フクロモモンガの繁殖について、です。
フクロモモンガを繁殖させてみたい!という方、繁殖させてるんだけど子供が1匹も出来ない…と悩んでいる方は読んでいただけると何かヒントが見つかるかもしれません。
基本的事項として、フクロモモンガの性周期について記述します。
繁殖期 通年
繁殖可能な年齢 生後半年後〜
※オスの場合、おでこがハゲてきたら繁殖可能です。
繁殖サイクル 交尾確認から16〜19日程度妊娠期間のち出産→出産後60〜75日母親の袋の中(育児囊)の中で育つ→脱のう→脱のう後2ヶ月で巣立ち
これを1サイクルとすると1サイクルが4ヶ月となります。
脱のうして1ヶ月以内に交尾をして妊娠している事が多いので4ヶ月としています。
これらを合わせると1年で3回は繁殖可能ということになります。
食事管理と温度管理もしっかり行っているのに子供が出来ない、そういう方達からお話を聞いているとある1つの共通点が見つかりました。
あくまで仮説の段階ですが大いに繁殖と関係しているのでは、と気付いたので述べてみます。
ずばり、結論から先に言うと、日照時間サイクルの乱れ!です。
どういうことかと言いますと、
自然界に生きる動物達は日照時間の変化を手掛かりにして四季の環境変化に適応しています。
馬なら日照時間が長くなって行くことで冬毛から夏毛に変化し、日照時間の長くなってきた春先に春先に繁殖期がやってきます。
猫も同じように春先から繁殖期が始まります。
このように、繁殖期が光によって左右されています。
しかし、フクロモモンガは熱帯に生息する動物なので、一年を通して日照時間の変化はあまり見られません。
フクロモモンガの繁殖で重要なのは1日で見たときの日照時間サイクルが重要だと考えます。
1日24時間のうち、太陽が出ている時間は約12時間、夜が同じく12時間、これらが毎日毎日繰り返されていることが重要で、1日の日照時間が長くなったり短くなったりが繰り返されると体内時計が狂ってしまう可能性があります。
ここで、ある例を挙げてみます。
フクロモモンガの繁殖をしているAさんがいました。
Aさんは倉庫の中でたくさんのフクロモモンガを飼育しており、毎日の食事も栄養バランスに優れ、温度管理もしっかりできており、フクロモモンガ達も健康そのものでした。
もちろん、ペアは成熟した大人のモモンガ達です。
ペアの仲も良くいつ子供が出来てもおかしくない状態でした。
しかし…
待てど暮らせど1匹も子供ができません。
1年ほど待ってみましたが結局繁殖出来ずじまいでした。
その後、Aさんは繁殖を諦めフクロモモンガ達は知人に譲ったりしていました。
その後、知人のところへ行ったモモンガ達全てから子供が次々に出来たのです!!!
Aさんから話を伺った時、これが原因ではないか?ということがありました。
Aさんはフクロモモンガ達が可愛くて仕方ないので毎日夜遅く倉庫の様子を見に行きその度に倉庫の電気を付けていました。
夜の9時、10時に電気を付けて世話をしたり電気を付けたままにしておいたり…
電気を付けている時間が長かったので、フクロモモンガにとってはいつが夜でいつが昼なのかの区別がつかなかったようです。
フクロモモンガは夜行性なので、暗い日没後の時間に活動します。
人工飼育をする場合はしっかりと暗い時間を12時間程度はとってあげないと体内時計リズムに変調をきたしてしまいます。
ちなみに、我が家ではフクロモモンガは北向きの部屋にケージを設置してあり、夜が明けたら明るくなり日没後は暗くなります。
遊ぶ時はケージから出してリビングに連れてきますがそれ以外はケージのある部屋で、照明も夜に餌をあげる時以外はほとんど付けません。
自然と同じ日照時間になっています。
もし繁殖がなかなかできない場合は、飼育環境の日照時間を見直してみるといいかもしれません。
この記事か参考になれば嬉しいです。
昨日のモモンガご飯。
仲良く⁉︎フィッシュスティックを食べているモモコとがじろうでした♪
ではでは。
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角谷真代